ダブルブルー

「…青さん、誰もいない、ですね?」


「そうだねぇ。誰もいないねぇ」


見つめあったらもう、それだけで感情はどこまでも素直に、なる。


「青さん」


呼び掛けた声は、このちいさな公園に吸い込まれてゆく。


うん?どした?


優しい青さんの声音も、私の声とともに、合わさって消えてゆく。


「…さっき、の」


うん?


「さっきの、もう一回リクエストしてもいいですか?」


やっと口に出来たお願い、は。


さっきの、って?


いたずらにも、いじわるにも微笑む両瞳が私を真っ直ぐに見つめている。