青さんといっしょに過ごす、冬がやってきた。


手袋がないともう、冷たくなってしまう指先は、いつだって青さんがあたためてくれる。


舞台の主演の出演が終わったばかりの青さんは、夜の街で私の隣を久しぶりに歩いてくれている。


青さんが選んでくれた手袋は、青さんと色違いで。


青さんが濃紺で、私が紺色。


ちょうど良いのがあったんだ。


言いながら、プレゼントしてくれたけれど、並ばないと手に入れられないものだと後から知って。


青さんに聞いてみたら、


「ちょうど休みだったから、並んだんだ。蒼ちゃんにぴったりだと思ったから」


そんな風に、照れ臭そうに話してくれた。