ダブルブルー

熱々のラーメンは、とても美味しい。


「蒼ちゃん。はい。あげる」


私のラーメン鉢にふいに載せられた、チャーシュー。


「オレ、チャーシュー麺にしたから。おすそわけ」


「…あ、ありがとう、ございます」


「ん?どうかした?」


帽子を取って、すっかりくつろいでいる久保田さんが、隣で微笑んでいる。


長い睫毛や、綺麗な肌。


甘い声や、長い指。


改めて思うのは…


「久保田さんってやっぱり、綺麗、ですね」


「そう?ありがと。蒼ちゃんも可愛いよ?」


頬杖をついて、私を見つめる。