ダブルブルー

なんでもないことを話している内に、手元にとどいたラーメンは、どんぶりから湯気を立てていて、焦ったように鳴った自分のお腹の音に赤面する。


聞こえたかな?


そんな恥ずかしさも、ラーメンの湯気と匂いに飛んでいってしまう。


「「いただきます」」


揃った声に右を向いたら、久保田さんもびっくり顔で私を見つめていて。


「こんなとこまで、おそろい、だね?」


ふふふ。


ほら、のびるよ?食べよ?


そんな穏やかな声にまた、安心して頷いた。