ダブルブルー

ちいさな灯りをつけた、薄暗いベッドルームには、少し上がった息をお互いに鎮める音がしている。


向かい合わせで、素肌のままぎゅっと青さんに、抱きついた。



そんな私の髪の毛をゆるく撫でる右手は、愛に満ちている。


目を閉じて、このシアワセを噛み締める。


「灯りをつけて、今、気がついたんだけど、蒼ちゃん。お尻、痣になってるよ?どうしたの?そんでほら、てのひらのキワ、も」



ほら。青さんに持ち上げられたらてのひら。



確かに側面が、ゆるく痣になっている。



てのひらでこれじゃあ、お尻にはどれくらい?



でも、でも。



もう、昼間のことなんて自分自身、忘れてしまった。


いや、忘れていいんだ、と、思う。



わざわざ、あの黒い感情を青さんに話すべきでは、ない。