ダブルブルー

「いい?蒼ちゃん。こうやって開けるんだよ」


耳元で囁く、青さんの甘い声。


鍵をつかむ私の右手の上から、ひとまわり大きな手のひらが包んでいる。


「ふふふ。蒼ちゃんちといっしょ。鍵穴に鍵をさして右に回すだけ」


ほら、開いた。


カチッと音がしたのと同時に、開いた自動ドア。


「高級マンションすぎて、緊張しちゃって」



「ふふふ。なぁーに言っちゃってんの」



言いながら、さりげなく両手のエコバッグを持ってくれる。


「重ッ!こんなの持って来てくれたの?今度はいっしょに買い物行こうね」


付け足してくれる、青さんの優しさを思い知る。