ふふふ。


「蒼ちゃん、好きだよ」


なんて、真っ直ぐな告白は真っ直ぐに届く。


「私も、青さんが好きです。とても」


素直な気持ちが口をついてゆく。


『「ふふふ」』


あ、そろそろ時間ヤバイでしょ。


言われて仰ぎ見た時計は、惜しいけれど出勤時間を指している。



『オレももう、行かなきゃ』


青さんのそのコトバを合図に、


『じゃあ、今夜、ね』


シアワセな気持ちで電話を切った。