ダブルブルー

『それで、さ。受け取ってくれる?オレの気持ち』


そんな、青さんの穏やかな声音。


てのひらの中のシルバーの鍵は、不思議とあたたかい。


「すごく、嬉しい、です」


少し前ならきっと、「私でいいんですか?」なんてコトバが、無意識に出ていただろう。


でも青さんは、いっしょに過ごす限られた時間の中で、コトバを尽くして、時には態度で。


そんな私の臆病な気持ちを少しずつ、丁寧に拭ってくれた。


だからそんな臆病なコトバは逆に、青さんに失礼だ。