ダブルブルー

「…お、おぅ…ずいぶんと濃厚なラブシーン、ですね…?」


しかも人のいなくなった残業中の薄暗いオフィスの机の上でなんてすごいベタ、ベタベタ。


「…う、うん。オレだってそう思うよ?それよりさ?息継ぎ、蒼ちゃん息継ぎしよう。ね?酸欠になっちゃうから。ね?ね?」


いいんです大丈夫ですこれくらいなんともないんで。


感情のコントロールを、なんとか発動させる。


だって、私は、国民的俳優の、『久保田青』の彼女でいられるから。


それ以上のシアワセなんて考えられなくて。


逆に、それ以上のシアワセは、どこにある?