ダブルブルー

顔が、あげられない。


嫌われたくない気持ちと、羞恥心。つい、口に出してしまった後悔。全部全部消してしまえれば、いいのに。


「蒼ちゃん。蒼ちゃん。おーい、蒼ちゃん」


青さんが私を呼ぶ声が、耳元でするけれど、相変わらず顔はあげられない。


「もー。困ったなぁ。じゃあ、最終手段に出ちゃうよ?」


ほら。


こら、こら。そんなカオしちゃ、だめでしょ。


しばらくぶりに、私を下から覗き込んだ青さん。


最初の頃のような、恥ずかしさはもう、ない。


蒼ちゃん?好きだよ?すごく。


言いながら、私を抱き締めてくれた。


優しくでも、柔らかくでもない。


コトバにしなくてもわかる、強さ、で。