ダブルブルー

「んで?今日の昼間は、わざわざオレに会いに来てくれたんだ?」


イタズラっぽい笑みを浮かべて、私を見つめている青さん。


「…い、いやッ!たまたま、買い物に出掛けて、そしたら向こうから歩いてきた女のコたちが、『久保田青がこの先でロケしてるんだって』って言ってるのをたまたま、聞いて」


行きたかったお店がそっち方面だったから、たまたまです!たまたま!!


私、そんなに重たいオンナじゃないですから!!


青さんに、誤解されたくなくて、そんな風に早口で告げたコトバ。


青さんの負担になりたくない、です。


付け足したコトバは、口に出してしまってから、青さんがどんな風に思うだろう。不安になってしまう。


たった今、口から出たコトバを、消してしまえればいいのに。


後悔でいっぱいになってしまう。