ダブルブルー

『はい。一旦止めまーす』


スタッフさんの声が響いて、まわりのガヤガヤが戻ってくる。


青さんが少し動く度に歓声があがっている。


手を振りながら、いつの間にか用意されていた車に、乗り込む青さんを見送った。


その間にも、何度か目があった気がして、ひとりでにやけてしまう。


改めて、こんなに人気があることを知って、すごいな。と、思う。


ふたりで会っているときは、ほんとうに、普通のひとで。


今、飾らない、普段の青さんを知っているのは私だけ。


そのことが、とてつもなく嬉しい。


私の。


私だけの、青さん。