深呼吸をして、オフィスのドアを開ける。


きゃっ、きゃっ。声が聞こえてくる3つの背中が目に入る。


いつもだったら、素通りする背中。


どんなに馬鹿にされても、言い返すことなどなかった。


いや、正確には言い返せなかったのだ。


たかだか、私より何年か遅く生まれてきただけの相手に。


“自分の居場所は自分で作る"



"言われて嫌なことは、きちんと相手に嫌だと伝える“


"自分自身を大切にする“


あの優しい声が、背中を押してくれる。