ダブルブルー

少しずつ、暗くなってゆく歩道を、ふたりでゆっくりと歩く。


すれ違ってゆくシアワセそうなカップルに、久保田さんと私も自然に紛れていく。


こんな風に、手を繋いで街中を歩けるなんて。


思わず、久保田さんを仰ぎ見たら、


「ん?どした?」


緩やかに弧を描くくちびるや、穏やかな目元、綺麗にカーブを描く眉や、ふわりと光る頬。


他の人からじゃ、帽子に隠れて見えない表情。


それを感じられる至近距離。


「きれいだな、って」


するりとくちびるから、滑り落ちた私のコトバ。


ふふふ。変なの。


余裕で交わす、久保田さん。