ダブルブルー

「…わ、」


久保田さんの動きがふいに止まったのは、私がその腰にぎゅっと抱きついたから。


とにかく、ゆっくり話をしたかったから。


「久保田さん。とりあえず、一回、座りましょう」


今度は、私が久保田さんの手を引いた。


それを受け入れてくれた久保田さんは、私の隣で少し恥ずかしそうに微笑んだ。


「ごめん。朝からずっとずっと蒼ちゃんに会いたかったから、焦っちゃった」


ふふふ。思春期の中学生、みたいだね?


相変わらず、緩く繋がれている右手と左手はあたたかい。