秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】

「手を…握ってくれるか?」

「はい。」

始めて握った手は徐々に熱を持ち、このまま溶けてしまいそうに思えた。

「俺が眠るまで離すなよ。」

「畏まりました。」

目を閉じ、今の状況を噛み締めた。

凄くドキドキするなー

だが、次に目を開けたときにはもう朝だった。

俺の体質を改善したい…
勿論悪い方に…

なんとなく予想はしていたが、ソファーに瑛二の姿はなかった。

それでも…
とても寂しく感じる。