秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】

全く側にいない!

なんか、想像してたのと違う!

甲斐甲斐しく世話してくれるんじゃないのな!?

いや、仕事はちゃんとしているのだ。

必要な物は補充され、部屋は整えられ、『あれが欲しいな~』と思った物は気付けば既に手元に用意されている。

なんなんだ!忍者なのか!?エスパーなのか!?

この際もうなんだっていい。
忍者だろうが、エスパーだろうが、もっと側にいても良いんじゃないか!?何故側にいない!

その答えは直ぐに分かった。

瑛二が他のメイドと話しているのをたまたま聞いてしまったのだが…

『進一郎様はとても優秀な方なので、私が側に控えていてもお世話させていただくことが全くありません。』

なんだよ俺のせいかよ!

はいはい、自分が言うのもなんだけど俺は何でも出来ますよ。