「あのさ、年が明けたら俺たちの事、リスナーに話そうと思う」
「え?」
「もし話して離れるリスナーもいると思うんだ。美羽の名前は出さないけど考察とかするリスナーもいるだろうし、叩くヤツも出てくると思う」
「うん……」
「バレる前に自分で話す。俺は配信者であって芸能人じゃない。だから隠す必要もないと思う。応援してくれるリスナーは必ずいるから。もし美羽の事がバレても俺がお前を全力で守るからな」
俺はそう言って、ベッドの隣にいる美羽の頭を撫でた。
守りたい人が出来た。
今まで彼女は何人かいた。
でもこんな気持ちになったのは美羽が初めてかも知れない。
「だから美羽は何も心配しなくていいから……」
「うん……」
「ほら、またすぐ泣く~」
「だって、Rくんからそんな言葉聞かされたら泣いちゃうよ」
「美羽にだけ教えてあげる。俺の本名……」
「え?」
「だって、これから付き合うのにR呼びはおかしいだろ?」
「確かに……」
「俺の本名はルナ。漢字で書くと琉月」
「綺麗な名前……」
「そうか?名前では随分と苦労したけどな」
俺はそう言ってクスリと笑った。
「うん、素敵だよ!……あっ!」
美羽は声を出すとベッドから出て窓の方に行った
「ルナくん、雪だよ!雪が降ってる!ホワイトクリスマスだね!」
子供のようにはしゃぐ美羽を見てクスッと笑った。
「今日はクリスマスか。何か美味しいものでも食べに行く?」
「ううん」
窓の外を見ながら美羽は首を横に振った。
「何で?」
「チキンとかピザ、ケーキ買ってルナくんとココでゆっくり過ごしたいな」
「それ、いいかも。俺、着替えたらケーキ買って来るよ」
「うん。それと明日、家に帰るね。両親に謝ってルナくんの事もちゃんと話すよ」
「わかった」
俺は窓の前にいる美羽のとこまで行き、後ろからギューッと強く抱きしめた。


