再び彼女の唇に自分の唇を重ねた。
次は深い深いキス……。
何度も何度も彼女の唇に自分の唇を重ねて、舌を絡ませる。
静かな部屋に響き渡る舌を絡ませる水音。
「抵抗しないんだな」
「だってRくんの事が好きだもん。セフレでも今日1回きりの関係だって嬉しいよ?」
「そんな事ねぇよ……なぁ、美羽……」
彼女の名前を初めて呼んだ。
美羽はビックリして目を真ん丸くする。
「美羽って、ローマ字のMiuの名前でコメントくれたり、リプくれたりしてるよな?」
美羽がコクンと頷く。
「熱心に推し事してくれて、俺、Miuって子が凄く気になっていたんだ……」
「え?」
「俺だって配信者の前に1人の男だから……そりゃあ、まぁ……気になるリスナーはいるわけで……やっと会えた……」
これは嘘じゃない。
だから昨日、初めて会ったのに胸が疼いたのか?
「抱きたい……」
「いいよ」


