ギュッと抱きしめた。


小さい子供をあやすように背中を摩る。


なかなか泣き止まない。


どうしたら泣き止むんだ?


俺は彼女の唇に自分の唇を重ねた……。


ビックリして目を見開く彼女。



「泣き止んだ」



俺はそう言ってクスリと笑う。



「知ってるよ?」


「え?」


「アナタがRくんって事。最初から知ってた……。昨日、演技するの辛かった……苦しかった……」


「だから死のうとしたのか?」



彼女がコクンと頷く。



「バーカ、そんな事で命を粗末にするなよ。俺、配信で言ったよな?来れない子のためも何か考えてるって。それにアレはただのセフレ。元だけどな」


「そうだけど……でもやっぱりRくんにセフレがいるのは見たくなかった……」


「まぁ、そうだよな……推しにセフレがいるの知ったら辛いよな……ゴメンな……」


彼女が首を横に振る。