「『トウゴウ』のお嬢さんの未来のためにも、あのクソ親父をわからせるためにも勝負したい」
そう宣言するように言った私に、
「紀香…お前、変わったな」
兄は驚いたようだったが、クスッと笑った。
「わかった、協力する。
紀香が全身全霊の大勝負をするならば俺もやろう」
そう言った兄に、
「ありがとう、今日は私が奢るから」
と、私は言い返した。
「奢るって…お前、俺が断ったら奢らないつもりだったのか?」
「んな訳ないじゃん、いつも兄ちゃんに奢ってもらってるから今日くらいは私が奢ろうかなと思っただけ」
「何じゃそりゃ」
私と兄は一緒になって笑った。
「それでこの間は『トウゴウ』のお嬢さんとその恋人と話をしたって言ってたよな?」
そう聞いてきた兄に、
「社長には“兄ちゃんと会う”って言ったけどね」
と、私は言った。
そう宣言するように言った私に、
「紀香…お前、変わったな」
兄は驚いたようだったが、クスッと笑った。
「わかった、協力する。
紀香が全身全霊の大勝負をするならば俺もやろう」
そう言った兄に、
「ありがとう、今日は私が奢るから」
と、私は言い返した。
「奢るって…お前、俺が断ったら奢らないつもりだったのか?」
「んな訳ないじゃん、いつも兄ちゃんに奢ってもらってるから今日くらいは私が奢ろうかなと思っただけ」
「何じゃそりゃ」
私と兄は一緒になって笑った。
「それでこの間は『トウゴウ』のお嬢さんとその恋人と話をしたって言ってたよな?」
そう聞いてきた兄に、
「社長には“兄ちゃんと会う”って言ったけどね」
と、私は言った。



