能ある彼女は敏腕社長に捕獲される

何故だかよくわからないけど、私と社長の間に沈黙が流れた。

社長と見つめあっていると言う何とも謎な時間である。

「ーーそうだな」

先に口を開いたのは社長の方からだった。

何が?

「君からして見たら、他人事になる訳なんだな」

そう言った社長に、そりゃそうだろうと私は心の中でツッコミを入れた。

私は社長じゃないうえに社長も私じゃない、当然だ。

何を訳がわからないうえに当たり前なことを言っているんだと続けてツッコミを入れた。

「君の言っていることはよくわかった」

何が?

社長が何を言いたいのか全く理解ができない。

「そろそろ準備をしないと新聞社がくる」

社長がそう言って話を切りあげたので、
「そうですね」
と、私も話を切りあげたのだった。