能ある彼女は敏腕社長に捕獲される

社長と顔をあわせるのが気まずくて仕方がない…のだが、会社でも家でも一緒にいる以上は嫌でも顔をあわせてしまう。

「どうするんだよ、おい…」

会社のトイレにて、私は呟くと両手で頭を抱えた。

目の前の鏡に視線を向けると、何とも情けない顔をしている自分と目があった。

「兄ちゃんが聞けって言うから聞いたのにどうするんだよ…」

ここにいない兄のせいにしても仕方がないと言うのはわかっている。

兄のせいにしたところで何とかなったら誰も苦労しない。

息を吐いたのと同時に胸ポケットに入れているスマートフォンからピコンと音がした。

スマートフォンを取り出して確認をすると…噂をすれば何とやら、兄からメッセージがきていた。