能ある彼女は敏腕社長に捕獲される

「気づかないのが君らしいと言えば君らしいか…」

「えっ?」

何か言ったか?

社長は私と向きあったかと思ったら、両手を伸ばして頬をさわった。

何だ?

両頬を挟まれた状態にされた私は訳がわからない。

えーっと、これはどう言うことなんだ?

質問の答えをまだ聞いていないんですけど…。

そう思っていたら、社長の顔がだんだんと近づいてきた。

「…えっ?」

両頬を挟まれているせいで逃げたくても逃げることができない。

ちょっと待て、本当にどうした!?

「ーーッ…!?」

私の唇が社長の唇と重なった。

…これはもしかしなくても、キスされているんですよね?

その瞬間、自分の顔が一気に熱くなったのがわかった。

ーードンッ…!

真っ先に私が行ったことは、両手で社長を突き飛ばすことだった。