能ある彼女は敏腕社長に捕獲される

「それなのに父親は娘の気持ちを理解していない…だから、わからせたんですよ」

私は息を吐くと、
「結果、わからせることができたみたいでよかったです」
と、言った。

「全く…」

社長はそう言うと、
「君がいきなり『トウゴウ』の社長に向かって何を言い出したのかと思ったから、見ている間はずっとヒヤヒヤしていたんだぞ。

せめて一言だけ何かを言ってくれればいいものの…」
と、言った。

「もし私が何かを言ったら、社長はどうするんですか?」

「それは、どう言う意味なんだ?」

「断られる可能性もあったんじゃないかと聞いているんです」

そう言った私に社長は考えると、
「だけど…一言くらいは言って欲しかった」
と、言い返した。

「以降、気をつけます」

私は社長に向かって言った。