能ある彼女は敏腕社長に捕獲される

『お父さんへ

私は今までお父さんの気持ちを考えて、何よりお父さんを1人にさせることができなくて、ずっと我慢していました

ですが、もう我慢の限界です

私には好きな人がいるのに、他の人と結婚させようとするあなたの気持ちがわかりません

もうあなたに応えることができません

好きな人と一緒に出て行きます

今まで私を育ててくれてありがとうございました

さようなら 千咲』

私の後ろから手紙を読んだ社長は、
「これは一体…?」
と、戸惑っているのがよくわかった。

「何で…何で千咲まで…!?」

今まで従順だった娘が自分を置いて出て行ったと言うその事実に、『トウゴウ』の社長はショックを隠せない様子だった。

私は彼女の手紙を折りたたむと、それを西本さんに返した。