「朝野、光月……」 見覚えのある名にぱちくり、と瞬きする 何度目を擦って確認しても変わらない しかも、同じクラス ほんとうに? 「っ……!」 逸る気持ちを抑えきれず走り出す もしかしたら彼かもしれない 「はぁ、はぁ……」 教室の前で肩で息をする っ…… 「すぅ…………!?」 深呼吸して、扉を開けた 「……?」 けど、彼らしい姿は見つけられなかった まだ来ていないのかな、と思いとりあえず自分の席に着く