私の受験番号があった。
 本田くんの手を握り、はしゃいだ。
「坂口もそうやってはしゃぐときあるんだな。」
 笑われた。

 次は、本田くんの番だった。
 薬学部に行き、掲示板を見ようとした瞬間、本田くんは手を握ってきた。

 私は、素直に受け入れて、握り返した。

『不安で仕方ないのはわかる。』
 私は、祈りを捧げた。

 薬学部の掲示板を見た。