優華の部屋から、泣き声が聞こえた。

 私は、優華に声をかけることもできず、自分の部屋に入って行った。

『優華が泣いてる。
 本田くんに告白された。』
 私は、その2つを頭の中でグルグルさせていた。

 母が呼ぶ。
「ごはんだよ。」
 その頃には、泣き声が聞こえなくなっていたが、ごはんには降りて来なかった。

 その夜は、優華に会えなかった。