でもな、その真っ暗闇の中にいた俺を無理やり引っ張り出して、必死になって話しかけてくれた人がいた。
それも、美月の親父さんだった。
君の気持ちは痛いほど理解してるだとか、美月を失って悲しいのは君だけじゃないとか、色々言ってたような気がする。
まぁ、さっきも言ったけどよ。
実はあんまり覚えてねぇんだよな。
でも「今から大切なことを話す。これだけは忘れないで、しっかりと聞いてくれ」って、妙に真剣な物言いで前置きされたこと。
そこだけは不思議と、今でもまだ鮮明に覚えてるんだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…