好き→泣き→恋

キンコンカンコンー



『ゴメン、佐奈。部活の先生と個人練習することになってて、今日昼ごはん食べれない』


なっちゃんは週一でバレーに所属中…、、


『…いいよ!行っておいで』



『ほんと、ごめんね』




申し訳なさそうにして、行っちゃった。




『1人かー!』



こーゆう時、なっちゃんの他に友達作ってれば良かったかなー?



『あれ?佐奈ちゃん!』



屋上で1人で食べようと思ったのに、どこでも雄大君は現れるわねー。




『姉貴はー?』



なっちゃんに似てる。



『部活で呼び出しされたみたい。』






雄大君はサンドイッチと牛乳だけ。




『今日もお弁当忘れたのー?』




いつもお弁当だしいのに、今日はサンドイッチ。




『いいや、今日は無性にサンドイッチが食べたいから、お弁当パスした』



こいつは気分なんかい…。





『いつも、美味しそうだね。佐奈ちゃんのお弁当』



横に座って、欲しそうなまだざし。



『食べるー?』



『佐奈ちゃんがお腹空くよ』



の割には食べたそうにしてるくせに。




『…いいよ。あんまし、食欲ないし』



『…じゃ、交換』




『はい』って渡されたのは残り僅かなサンドイッチと飲みかけの牛乳…。





『…いいわよ。それも食べなよ』




人が食べたのはちょっとね。




『じゃ、待っててー。』




屋上から出ていって、数分後…。




ガチャッ。





『佐奈ちゃん!』




中々戻って来ないから、帰ろうかと思ったのに、こうばんで雄大くんと同じものを買ってきてくれた。




『…ありがとう』