好き→泣き→恋

『佐奈のお弁当っていつも美味しそう〜』



母も父も私の教育がで揉めて、離婚…。



『自分で簡単なものしか作れないからね』



母に着いていくことになり、母は仕事を元々バリバリ働いていたから、いないこともしばしば…。


ご飯もお弁当も私の分だけ…。





『ここまで美味しそうなの私には作れないよー』




『ほんと、美味しそう』




って、なんで、こいつが私のおかずを食べてるのさ…。






『雄大、お行儀悪いよー』




私より1個下の福井雄大…。




みっちゃんの弟君。





『雄大君、いつも突然現れるわね』





昼休みは友達と遊ばないのか





『だって、お昼持ってくるの忘れて、姉貴に助けをもらいに来たついでに佐奈ちゃんのお昼つま食い』






私のお昼はついでですか…。





『あんた、また忘れてきたわけー?』




呆れてるみっちゃん。






『お袋、姉貴には渡すくせに、俺には冷たいんだもん』






『…知らないわよ』





ほんと、なんやら言いながらでも2人は仲良しなんだね。