「はるちゃん」

「ん?」



俺たちは付き合うことになった。


昔から病弱だったけど、大切な幼馴染がいた。


いつも一緒にいて、表情がコロコロ変わっていくはるちゃんは、かわいくて、キラキラしてて、気づいたら俺の光になっていた。


健康のために日光を浴びないといけないけど、外に出るのがあまり好きじゃなかった俺をはるちゃんが「一緒に行こ」って連れ出してくれたことも覚えている。


今の俺は、はるちゃんがいなかったら絶対にいなかった。




それに、昔の約束。


『ずーっと一緒にいようね』


その言葉も約束の一つだけど、覚えておいてほしかった約束はまた違う。



本当の約束は、



『私、りゅーくんのお嫁さんになる!』


『はるちゃんを、僕のお嫁さんにする!』


『約束しよう』


『うん!』



はるちゃんを、俺のお嫁さんにすること。



でもそれは、忘れちゃったみたいだけど。


だけど、それでもいい。また会えたから。