「男のくせに情けない。やられたら、やり返せ。もっと強くなれ」

長い長い説教から始まる長い長い武勇伝・・・。

僕はつぶやく。

「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」

声は出ない。

ただ震えるだけ。


父さんはこうも言う。

「こんな成績で一体、将来どうするつもりだ?」

僕はつぶやく。

「こんな良くもない成績をとるのにも必死でね。強くなる暇なんてないんだよ」

声は出ない。

ただ震えるだけ。