江田の家には、先生と江田の母が待ち受けていた。

何か叫ぼうとした江田の母を止めて、先生が僕に尋ねた。

「不二、お前、何で学校さぼったんだ?」

「・・・」

「何でも良いから言ってみろ」

「息抜きみたいなもので・・・」

「言い訳するな」

ひっかけ問題か。

「で、昼間から学校さぼって、女連れ回して何やってた?」

「まあ、なんて汚らわしい!」

「先生達が考えてるような事は何もありません」

「疑われるような事を最初からするなよ。で、江田に注意された事に腹を立てて殴ったのか?」

「違います。江田君が僕の連れを傷つけたので殴ったんです」

「嘘よ。うちの子は大人しいのよ。人を傷つけるような事はしません」

「しますよ。平気でね。僕にも彼女にもしたように」