マックにゲーセン、映画、ボーリング、カラオケ・・・。

僕達は夢中になって騒いだ。

昼間の街には、中学生を叱れるような大人はあまりいない。

すごく楽しい。大きい声を出して笑うのはいつぶりだろう。

でも、忘れてはいない。

この楽しさはフィクションです。

僕には僕に見合った人生がある。

倫子と歩く先に、僕の探す場所はない。

そんな事、もうとっくに気づいている。

でも、もう少しだけ、一緒にいたかった。