「この家は、君のことが好きみたいだねぇ」 「え?」 私? 「君に好かれようと、この家、必死になってたよ。この家、今、一番のお気に入りは君だからさ」 「そんな……」 初対面の、家に、なぜ私が好かれているの? 私は、くまさんの方を見つめます。 まさかの展開でした。 それでも、この人は畔沼さんに本当のことを言わない。