「まるでお前以外のミャクミャク星人が、既にこの世界に居るみたいな口ぶりだな」 ぐい、と、畔沼さんの顔が迫る。 しかし、私は他の事を考えて居て、そんなことはどうでもよかった。 ただ、近くで聞く声は、耳の傍で反響して、うるさい。 「深い意味はありませんよ。この辺の星に、私みたいに不時着することも無いとは言えないですし」 「そっか」 「ええ」 なんだかよくわかりませんが、納得してくれたようです。