さて。
とりあえず、はやいところ、『家の為に』という畔沼さんの本当の願い、大好きなこの家と恋人同士になる、を叶えて撤収しましょう。
大黒柱まで案内してもらって――――
此処では対物性愛は認められないって話だったけど、そんなの、恋や愛の前では関係無いよね。
畔沼さんが本当に好きなのは、恋人にしたいのは、この『家』なんですもの。
「あの」
くまさんと話終えてぼんやりしていると畔沼さんが話しかけてきました。
大黒柱についての説明がまっているのでしょうか?
「はい」
「ミャクミャク星人って、みんなその、ミャクミャク星にいるわけ?」
「いきなり、どうしたんですか? ミャクミャク星人に興味津々ですね」
「まぁ……我が国の、国交のかなめになる、かも、しれないからな」
「はぁ、大体はミャクミャク星に居ると思いますけど……」
畔沼さんが先程言ったように、侵略戦争に在っている土地だ。
勿論、基本的に部外者には排他的な態度を取る。
あまり深入りさせるべきに思わなかった。



