あくる朝、おじいさんのお店のドアをノックする人がいました。

「誰かな?お店はもうやめたんじゃが・・・」
 
お店に来たのは、昨日の子供たちでした。

「おじいさん、昨日は本当にごめんなさい。それにしても、おじいさん、バットを息子なんて言うもんだからびっくりしたよ」

「心を込めて作ったバットじゃからな」

「ねえ、おじいさん」

「心を込めたバット、これからも作ってくれないかな」

「うーむ。やれやれ、分かったよ」と、おじいさんは嬉しそうに答えました。

「僕たちに、もっとバットのこと教えてよ。僕たちも、おじいさんくらい、野球も道具も好きになりたいんだ」

「よし。それじゃあ、グラウンドに行くとしよう。ついておいで」

子供たちは、おじいさんの後をついて、元気よく歩きました。

もちろん、バット君たちも一緒です。

バット君たちは野球部に入れたかって?

それはね・・・