初めての友達が出来た。男の子で瑠衣くんという名前の子。男女みんなから人気で、私なんかが、友達でいいのかなって思えるぐらいかっこいい友達。でも、少し話すのは緊張するから、手紙を書いて渡した。「初めての授業緊張するよ〜」そう書いて渡すと瑠衣くんは笑いながら、私に返事を書いてくれた。瑠衣くんの字は少し汚かったけど「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。」と書いてあった。そのおかげで、私の緊張は少し解けた。初めての友達に、ワクワクしながら授業を受けていると瑠衣くんから手紙が来た。「やばい、授業全然わかんない」それを見て私は笑いそうになったけど、授業中だということを思い出し、我慢した。そして、「今度勉強教えようか?」という手紙を瑠衣くんに渡した。すると、瑠衣くんがすぐに手紙をくれた。「マジで?いいの?教えて」と言ってくれた。もう少し手紙のやり取りを続けたかったけど、授業をちゃんと受けなければいけないので、「次の休み時間話そう」と書いて私は瑠衣くんに渡した。瑠衣くんは私の方を向いて「うん」と微笑んでくれた。私は、嬉しくて真面目に授業を受けられなかった。この日から、瑠衣くんと私の高校生活が始まった。