「はる、ありがと。 でも大丈夫だよ!」 はるは私の前の席のイスに座って支度する私を見ながら 「高校でも彼氏作る気は無いの?」 彼氏作る気が無いわけじゃない。 ただ怖いだけ。臆病者だから。 「んーどうだろ?」 と、答えを濁したら 「まぁいいけどっ、はやくいこー」 教室を出たら廊下に人だかりができていたが、はるがあまりに手を引っ張るものだから 誰かに呼ばれたのには気づかなかった。