義母ですが、若返って15歳から人生やり直したらなぜか溺愛されてます<第一部>

「ん?それって……成長したのは体だけで、中身は成長してないっていうことですか?お、お、お兄様の方こそ、身長こそ20㎝は伸びたけれど、性格は20度ほど歪んだんじゃないですかっ!」
 くすくすという笑い声が聞こえてきた。
「二人とも相変わらずね」
 エリエッタの後ろから一人の少女が楽しそうに笑いながら顔をのぞかせる。
 ズッギューンと、心臓を何かで貫かれたような気がした。
「こ……これは……まさか」
 キューピットの矢に心臓を貫かれたのかもしれない。
 一目ぼれ。運命の出会い。好き。
 好きだ。
 僕は、妹の後ろで可憐に笑うこの少女が一目で好きになった。
 妹と同じ年か、それよりも少し幼く見える少女。
 ドキドキが止まらない。
 何か話しかけようと思うのだけれど、言葉が出てこない。
 好きだ。
 好きだ。
「会いたかったわ、リードルっ」
 少女が両手を広げて僕に抱き着いてきた。
 え?
 会いたかった?
 僕に?
 ……もしかして、君も運命の相手だと僕を感じているの?予知夢で僕の姿を見ていたとか?
 バクバクバクバクと心臓の音がうるさい。
 もっと彼女の声を聞きたいんだ、ちょっと静かにしてくれ。
 小さな彼女の体。僕を抱きしめる彼女の背中に手を回して、僕の中に閉じ込めてしまってもいいだろうか。
 僕が手を彼女の背中に回そうとした時に、彼女がぱっと僕から体を離した。