義母ですが、若返って15歳から人生やり直したらなぜか溺愛されてます<第一部>

 まぁ悪気もないし本気でもない、こうして息抜きをしているだけだと分かっているので付き合いますけど。
「で、お前も婚約がまだだろう?誰か気になる子はいないのか?どんな子が好みなんだ?」
「……考えたこともないですね。男性は母親に似た人を好きになるというので母親みたいな女性が好みですかね?」

「マザコン?いやだが、シスコンタイプもいるぞ。妹や姉みたいな女性が好きだという。あと、逆に絶対に母親や姉妹のような女性はごめんだというタイプも……」
 え?そうなのか?妹と義母の姿を思い浮かべる。うーん。家族を恋愛対象として見ることなんてそもそも無理な話だよなぁ。
 似ている人を見たら何か感じるものはあるのかな?
 会話を続けながら仕事をこなし、なんとか夕食前に屋敷に戻ることができた。
 食堂へ足を踏み入れると、少し大人っぽくなった妹が僕を出迎えた。
「お兄様、遅いですわ!もうお腹がぺこぺこです。先に食事を済ませてしまおうかと思いましたわ」
 久しぶりに会ったというのに、第一声が文句とは。さすがエリエッタ。変わらないなと、嬉しくなった。
「お兄様、何を笑っているのです?もうっ!」
「いや、エリエッタ、随分身長が伸びたね。顔つきも大人びたね。……でも、中身は僕の知っているエリエッタでホッとしたよ」