義母ですが、若返って15歳から人生やり直したらなぜか溺愛されてます<第一部>

 自信過剰な発言ではなかった。そうか。好きになった女性に苦労をかけることが決まっている……それは確かに、辛いかもしれない。せめて、王妃になりたいと思っている女性であればと思うのも当然のことか。女性はだれも王妃になりたいだろうというのは殿下の願望から出た言葉なのかもしれない。
「というか、リードル、お前何を納得したみたいな顔をしているんだ。否定しろ、否定」
 は?否定?
「お前や騎士団長ほどモテないって謙遜して言ったつもりなんだぞ?」
 がくがくと両肩をつかんで揺さぶられる。
 ……なんだかめんどくさい人だ。
「はいはい。殿下は見事な黒髪にエメラルドのような緑の瞳。整った顔に、鍛えられた体をしています。あと数年すれば騎士団長と肩を並べるほどの剣の腕前になるでしょうし、皇太子という地位がなくとも女性たちのあこがれの的で間違いないです」
 エメラルドのような瞳が僕の顔をじーっと見ている。言葉の続きを待っているように。
 ……。
 あ!
「美しいと言われても男らしさに欠ける僕や、27歳になるというのに婚約者がいないおじさん騎士団長よりも、皇太子殿下のほうがモテますよ」
「ははは、そうかな?いやいや、リードルのような男を好む女性も多いぞ?」
 殿下が満面の笑みを見せる。……まったくめんどくさい。