義母ですが、若返って15歳から人生やり直したらなぜか溺愛されてます<第一部>

 流れるように剣をよけ、後ろにいた男の剣を奪う。そして、3度だけ相手が剣をふるったのみ。あとは彼女の独壇場だった。
 あの、小柄な体で……相手との体格差、力の差をものともせずに地面に倒してしまった。ものの数秒で。
 あれだけの実力があれば、騎士の中でも何人が彼女に勝てるか……とは、正直思うが。
 思うが、勝てないまでも騎士ならばある程度の時間は稼げるだろう。その間に王族を逃がすというのが定石だ。
 それなのに……。
 侯爵家3男のあの男。
 いったい、あれは何だ。
 いざという時、王族を逃がす時間を稼ぐどころか、王族が逃げる足を引っ張りそうだぞ。
「まさか……それが狙いか?」
 だとすれば、王弟派の策略という可能性も考えられる。
「ロバート、秘密裏に調査を。騎士の実力を測る大会かなにか催すか……とにかく全ての騎士の実力を知る必要がある。どれくらいの人間が騎士として相応しい力をもたぬのに騎士として在籍しているのか……」
 いったいその者たちはどういう手段……だれの手引きで騎士団に入ることができたのか。
 王弟派とよばれる者たちが多く手引きをしているのだとすれば……。一掃する必要が出て来るだろう。
 不自然じゃない方法で大量に騎士を排除する方法を考えないといけないな。
 厄介なことだ。
 ……いっそ、リアに力を借りるか?