義母ですが、若返って15歳から人生やり直したらなぜか溺愛されてます<第一部>

 リアには驚かされることばかりだ。
「どうも騎士団員におかしな者が紛れ込んでいる」
 ロバートが首を傾げた。
「おかしな者とは?」
「……騎士に到底ふさわしくない者だ。いったい、どういう手を使って騎士団にもぐりこんだのか……。単に、騎士になりたいからと金を積んで裏口から入っただけならいいが……他に何か意図がある可能性も考えられる」
 ときどきそういう者がいるのも事実だ。
 騎士団にはいり活躍すれば騎士爵……貴族になる可能性が出てくる。
 貴族の次男、三男は長男が家督を継げ元貴族の子息というだけで貴族ではなくなる。跡継ぎのいない貴族の養子になるか、功績をたて叙爵されるか、騎士になり騎士爵を賜るしか、貴族でいられなくなるのだ。そりゃ必死に騎士になろうとするだろう。
 だが、騎士が守るのは王族だ。
 実力のない者が王族を守れるわけがない。だからこそ、厳しい試験を突破した精鋭たちで構成される。
 ……はずなんだがなぁ。
 女性に手を上げるような騎士道精神を全く学んでいないような者が紛れ込むとは。
 精神の問題だけではないんだよな。
 剣の腕……あれはいったいなんだ。あんなの、いざというときに何の役にも立たないじゃないか。
 それに比べて、リアの剣筋の美しいこと。
 相手が剣を抜いた時点ですぐに助けに入らなければと思ったのに、あまりにも立ち回りが美しすぎて見入ってしまった。