義母ですが、若返って15歳から人生やり直したらなぜか溺愛されてます<第一部>

「アーノルド様、授業開始までに確認は難しいでしょう、どういたしますか?」
 部下に声をかけられ、騎士団長がはっと顎を上げて部下の顔を見た。
「騎馬訓練は日を改めよう。学園側にはそのように伝えるよう。それから殿下からの伝言ということだ。一度殿下に詳しい話を聞いてくる。跡をまかせる」
 騎士団長の声を聞きながらその場を離れる。
 心臓はもう、バクバクで。
 アーノルド様と呼ばれていた。
 麗しのアーノルド様と言われるだけのことはある。
 良く鍛え上げられた体だというのは服の上からも伝わる。
 つややかな髪に意思の強そうな光を宿す目。
 ああ、今すぐ抱き着きたい衝動を抑えるのがやっとだ。
 よくぞ、飛びつかずに堪えた、私。
 アーノルド……!
 私の可愛い義弟!あんなにも立派になって!
 伯爵家の血が流れていないから、将来的に爵位は継ぐことはできないから、どうするのだろうと思っていたけれど。
 騎士になり、騎士爵を賜り、それどころか……騎士団長になっていたなんて!
 立派になって。
 お義母さんは嬉しいです……じゃないや。5歳から面倒をみていたけれど、子供じゃなかった。お義姉さんは嬉しいです。
 そう、義姉です、義姉。
 あー、びっくりした。
 すっかり大人だった。最後に見たのが15歳の時で……今はもう27歳かぁ。
 って、27歳なのに、独身なの?