「落馬して死ぬことがあるのを知らないわけじゃないでしょう?知っていてわざと落馬させるのは、殺そうとしているのと同じよ。知らなかった、そんなつもりはなかったなんて言い訳が通じるなら、殺人し放題よね?剣でちょっと切ったからって死ぬなんて思わなかった殺すつもりはなかったんだって、そう言えばいいんですものっ!」
後ろの男は、がくがくと震えている。自分のしでかしたことの重大さに気が付いたようだ。
だけど手前の男はどうだろう。怒りに顔を赤めている。
「弱虫だと?二度とその生意気な口をきけないようにしてやるっ小娘がっ!」
男が拳を握って私に振り下ろした。
うわぁ!
慌てて避ける。
まさか……騎士ともあろうものが女に手を上げるとは思っていなくて油断したわ。
騎士道精神どこへ行ったの?
「話にならないようですね。大丈夫ですわ。もうあなたと話はしたくありません。すぐに騎士団長に知らせなければ」
■
これ以上相手をしている暇はない。馬に乗る前に止めなければ。騎士団長の馬に細工をしたということはどうやら間違いなさそうだと分かればもう2人に用はない。踵を返したとたんに声が飛んできた。
「待て!」
「危ないっ」
男の怒りを含んだ声と、後ろの男の動揺した叫びがほぼ同時に聞こえ、振り返った目に剣先と髪の毛の一部がきられて散っているのが見えた。
「剣……」
後ろの男は、がくがくと震えている。自分のしでかしたことの重大さに気が付いたようだ。
だけど手前の男はどうだろう。怒りに顔を赤めている。
「弱虫だと?二度とその生意気な口をきけないようにしてやるっ小娘がっ!」
男が拳を握って私に振り下ろした。
うわぁ!
慌てて避ける。
まさか……騎士ともあろうものが女に手を上げるとは思っていなくて油断したわ。
騎士道精神どこへ行ったの?
「話にならないようですね。大丈夫ですわ。もうあなたと話はしたくありません。すぐに騎士団長に知らせなければ」
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これ以上相手をしている暇はない。馬に乗る前に止めなければ。騎士団長の馬に細工をしたということはどうやら間違いなさそうだと分かればもう2人に用はない。踵を返したとたんに声が飛んできた。
「待て!」
「危ないっ」
男の怒りを含んだ声と、後ろの男の動揺した叫びがほぼ同時に聞こえ、振り返った目に剣先と髪の毛の一部がきられて散っているのが見えた。
「剣……」

