義母ですが、若返って15歳から人生やり直したらなぜか溺愛されてます<第一部>

 リストを手に青薔薇会密会の場を後にする。

 実際にどのような人なのか、見て回らないと。
 うちの子の嫁や婿になるなら、私も仲良くなれそうな人のほうがいい。
 皇太子や王女という可能性もあったとしても、……それ以外という可能性だってある。
 そうそう、もし、本当にエリエッタが皇太子妃になるなら、ほかにも侍女が必要だし。私の同僚になるかもしれない子爵令嬢や伯爵令嬢もいるわけですよねぇ。仲良くなれる子がいいに決まっている。
 人となりを知って損はないわよね。
 えーっと、まずはどこから見て回ろうかしら?
 皇太子妃を目指しなさいと親に言われている子たちは、もしかすると将来皇太子妃になれなかったら侍女になれと言う可能性はある?それはない?うーん、難いなぁ。
 ドシンッ。
 ひゃうっ。人にぶつかってしまったようです。
 書類を見ながら前を見ていなかったから。
「ご、ごめんなさい」
「ああ、リアちゃん」
 慌てて頭を下げると、目の前にいたのは皇太子殿下!爽やかな笑顔を浮かべています。
 ああ、いい人なんだよね。俺様にぶつかるとは失礼なやつだ!みたいなことも言わないし。あまつさえ……。
「わわわ、殿下、大丈夫ですから、私がっ」
 ぶつかった拍子に落として床に散らばっている紙を拾い集めようとしてくれている。
 殿下なのに!
「……何、これ?」
 殿下が拾った紙を手に動きを止めました。